新日本ケービング界



新日本ケービング界とは


メンバー


ケービングの醍醐味


探検の記録

capter1

capter2


リンク集



●新日本ケービング界とは●


あまり多くを語るのは私たちの趣味ではない。

でもホームページを作る以上、趣味とか甘いことは言ってられないではないか。

説明しよう。

最近人気のケービングというスポーツについては諸兄もご存知と思うが、

改めて説明するならケービングとは洞窟探検である。

新日本ケービング界とは新潟市在住の3名のアマチュアダイバーによる

ほとんど無経験のケービング組織である。

アマチュアの私たちの言うことは信じるに値しない。

くれぐれもこのホームページに書いてあることを参考に

洞窟に臨もうなんて考えてはいけない。本当に責任は取れない。



●メンバー●


新日本ケービング界のダイバー3名を紹介しよう。

・隊長

一番自然を舐めている。急に洞窟に行こうと言い出した。

・キャプテン(船長)

なんでも縄文時代の信仰に結び付けて話すイケメンダイバー。

・あけま君

いいカメラを持っている。一番薄着。



●ケービングの醍醐味●


これは一言で語るというのは不可能というものだ。

キャプテンが言うには、それは死と再生の儀式であり、

隊長にとっては思いつきの暇つぶしであり、

あけま君は殆ど何も知らない。何も感じない

つまり、これらを総合して考えるとケービングという行為は

私たちを非日常へと導いてくれる異世界へのフィールドワーク

と言い換えることができるだろう。

地下の世界はさながら地球の体内だ。

じゃあコウモリはさながら赤血球か?

ならばコウモリのフンはヘモグロビンか…。

あなたもケービングをするとコウモリのコミューンの真下に

山のようなヘモグロビンに出会うことができるだろう。

それはとてもくさい。



●探検の記録●


capter1

写真を交えて紹介しよう。


2007年7月8日出発時間は朝6時。

のはずだったが、前日の情報収集により

思ったより探検対象の洞窟が近いと判明したため、

朝10時の出発に変更した。

今、思うといきなり自然を舐めてしまっていた気がする。

でも別に大丈夫だった。

では出発進行!一路洞窟に向かうと思いきや、

あけま君が歯を磨きたいとか言い出した。

あけま君の家に立ち寄る。

しばらくして、あけま君が出てきた。

あけま君のお母さんが用意してくれていたお弁当を持ってきた。

聞くところによると、どうやら歯は磨いていないらしい。


どうも情報が交錯している。


自動車待機組はあけま君が歯を磨いていると思っていたのに。


ああ、どうも情報が交錯している。


今日の探検。気を抜けない気がしてきたと、この時誰もが感じた。

では、今度こそ出発しようではないか。

今回向かったのは日本国新潟県五泉市の大沢鍾乳洞。

常時開放で、ごく小規模な洞窟である。

軽自動車で風を切り、鍾乳洞へ向かう我々ダイバー達は、

そこへ向かう山道の風景に早くも感動していた。

高原の清清しい空気、初夏の風にそよぐ深緑。

これから地下の陰湿な世界に潜り込もうとしている我々は、どうかしてるのではなかろうか。

などと感じながら走る山道もしばらく走ると見慣れてしまった。

早く目的地につかないかなあ。



さあついた!

AppleMark


駐車場には車が1台。先客の予感。

車から降りた我々は入念に持ち物、装備のチェックをする。

ここではお互いの装備を褒め合うのを欠かさない。

隊長の装備は半そでのつなぎ服にレインウェアを羽織り、足元はスポルディングの長靴。

軍手。登山用の小型リュックサック。ベースボールキャップにヘッドライト。マグライトとミニマグライト。


AppleMark


キャプテンは長袖のつなぎ服に中は黄緑のTシャツ、レタードは「超常現象研究部」もちろん自作。

登山用リュックサックには非常食のバナナとファーストエイドマニュアル。軍手。お父さんのミニマグライト。

長靴は冬用のエスキモーとかなんとかいうブランドの品物だ。

あけま君はユニクロのTシャツにユニクロのジーパン。軍手。長靴。


AppleMark


(軽装すぎる。誰もがそう思った。)

リュックサックの中はお弁当とエアガンとマガジンが2つ。

(何をしにいくつもりだろう。誰もがそう思った。)

懐中電灯は昨日落っことして使えなくなったらしい。

(なんてこった。でも隊長がライトを持って来過ぎだから問題無かった。)


よし。


まあ、洞窟の前に、近くにあるらしい湧き水にいってみようか。

近くの湧き水には不動明王の小像が。

不動明王からパワーを分けて貰おうと3人は祈る。


AppleMark


隊長が足を滑らして側溝にはまる。

自然を舐めた事ばかり言ってるから、バチがあたったんだ。

そうこうしていると、我々の後に来たはずの家族連れが

ずんずんと洞窟に向けて歩みを進めているではないか。

我々も負けていられない!

いざ、洞窟へ!

それにしてもあの家族、普通の格好だなあ。

俺たちこんな、完全装備で、もしかして、ホントは大したことの無い洞窟なのに

やりすぎだったりするのかなあ…。なんか、いい年して、こんな準備して洞窟探検とか言ってるのが

恥ずかしい気がしてきた。ここはひとつ、山菜取りに来た体で、

山菜トークに花を咲かせよう!「いやーいいよね山菜…」

とか、中身の無い山菜トークをしていたら、先ほどの家族連れが早くも引き返してきた!

その中のお母さんが我々に話しかける。

「洞窟に行かれるんですか?」


ばれた!


「はい…」


「気をつけてください。」


「あ…ありがとうございます…。」



なんて恥ずかちい!



山菜カモフラージュは無意味に散ってしまった。





結構、文章打ったなあ。疲れてきた。


今日はここまで。


次回はいよいよ洞窟内部。


そしてキャプテンがお父さんのマグライトを無くした話。


乞うご期待。




(次回更新は未定です。)

capter2

ココからは私アケマがお話しましょう。

もうあれから随分時間が経ってしまって、

記憶も少し薄れてしまっています。

とは言えあの新鮮な体験はあの夏の暑さや蝉の鳴き声、

そしてこの腕の傷痕と共に深く心に刻まれているのです。



すみません嘘です。

数カ所虫に刺された意外は無傷でした。


本題に入りましょう。

今回私達新日本ケービング界はダイバーとして華々しいデビューを飾った訳ですが、

入山までの記録は隊長に記して頂いた通りです。

私は更にそこから洞窟(ワンダーランドと読む)の入り口に至るまでを

薄い記憶とそれをごまかす多少の脚色でお話ししたいと思います。




山菜カモフラージュが失敗に終わった我々新日本ケービング界は、

入山5分弱にして既にくじけそうな心と体を

洞窟(ワンダーランドと読む)に向ける情熱のみで支え、

ひたすら歩みを進めていました。

たった今すれ違って、

我々のカモフラージュを

赤子の手をひねるがごとく見破って去っていった家族を見て私の頭をよぎったのは

「もしかして洞窟が本格的すぎるから帰って来たのでは?」

「俺の装備はあの家族とたいして変わらないんじゃないか?」

「来る所を間違えたのでは?」

という不安と不安が入り交じったような気持ちでした(ほとんど不安)。


しかし、弱音ばかりを吐いていても仕方がありません。

そんな時こそ隊長のおっしゃっていたありがたい言葉を思い出します。


「ケービングする時はできるだけ一人で入山しないで、

丈夫なヘルメットと明るい懐中電灯を持っていった方が良いらしいよ。」


隊長が割と普通の事しか言っていない事に気づき、

さらに

この時点で自分は丈夫なヘルメットも明るい懐中電灯も持っていない事にも気づき

気分が沈んだのは言うまでもありません。




重装備で進む隊長と、

ケービングに私とは明らかに違うタイプの情熱を燃やすキャプテン。

そんな二人に不安を悟られないように奥歯を噛み締める私。

そんな我々はさらに困難に遭遇します。


別れ道です。


右には急な上り坂が壁のようにそびえています。

それに対して左は緩やかに道が続いています。

どちらも先は見通す事ができず、

鬱蒼とした森が広がっているだけです。

本来ならば左を選び穏やかにハイキング気分で登る所ですが、

私達は遊びで来ている訳ではありません。

右を選ぶのはダイバーとして当然の選択と言えるでしょう。

ケービングという行為はアドベンチャーであると同時にスポーツでもあるのです。

アスリートである我々はダイブ前の山道すらも

ウォームアップと考えます。

断じて好奇心ではありません。断じて。

しかし、こんな時「おもしろそう」と思うのは

人間として恥ずべき事では無いと私は思います。



何らかのアクシデントを期待して急坂を駆け上がる我々は、

ここで既に大半のスタミナを消耗していました。

記録用DVDカムのDVDをチェンジしつつ休憩を取ります。

よく見ると

崩壊した古い鳥居が足下に横たわり、

この周辺の歴史の深さと近くに洞窟がある事を物語ります。

不気味さと神聖さ両方を感じさせる森の中で、

これからダイブする洞窟(ワンダーランドと読む)に思いをはせます。



さて、スタミナも情熱も回復し、森が開けた方へとさらに進みます。

しかしさっきから蚊がまわりに多く、肌が露出している部分は

すでに何カ所か刺されてしまっています。

私は車を降りる時にキャップが私の軽装を見かねて貸してくれたジャンパーを

思い出し、リョックから取り出して袖を通します。

なるほどさすがはキャップのジャンパーだけはあります、

薄めのビニール素材は肌に張り付き、手の動きを制限しますし、

外気温度をほぼ100%肌に伝えてくれます。

はっきり言って反ソデの方がマシです。

ただ、蚊の攻撃だけは防いでくれるのが救いでしょうか。

感謝を込めてキャップに言います。

「ありがとうございます!

ところでこのジャンパー7分丈なんですか?」

そう、そのジャンパーはあきらかに寸足らずであり、

手首から上10cmまでしか袖がなかったのです。


「ゴメンそれSサイズか子供用っだたかも。」


私は大きな不安が迫りくるのを感じていました。





お父さんのマグライトは次回に持ち越します。

次回更新は闇の中。



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